石田麗ちとせ染工房

びんがたについて

「びんがた」とは

沖縄に古くから伝わる染色技法です。

その起源は13世紀とも言われています。
琉球王朝時代、日本や中国、インドネシア等の国々と交流するなかで、あの独特な色づかいと季節にとらわれない自由な柄の表現が一つになり生き生きとした明るく美しい染めが生まれました。

 

このびんがたを途絶えさせてはならないと、太平洋戦争後廃墟の地となった沖縄で懸命の努力をして復興させ、新たな時代のびんがたの基を築いたのが紅型宗家城間家14代目城間栄喜でした。
私はこの城間家の15代目である城間栄順先生からびんがたを学びました。

 

一般的に「びんがた」と言うと首里城の王様の衣装や琉球舞踊の踊り衣装のような黄色地に朱を大胆にあしらったカラフルな染め物という印象ですが、そこには明るい色を引き立たせるための落ち着いた色との絶妙なバランスがあるのです。

染める材料について

びんがたでは顔料や岩絵具と呼ばれる鉱石や半貴石、貝殻等を細かく砕いたものを色の材料として使います。

沖縄の強い陽射しに負けない鮮やかで美しい色を出すためです。

びんがたの行程(白地仕上げの場合)

  1. 図案

    スケッチしたものを染められるように図案化します。

  2. 型彫り

    シーグを使いルクジュウの上で型紙を彫っていきます。

  3. 紗張り

    彫った型紙に細かい網を張り、つりを取ります。

  4. 型置き(糊置き)

    型紙を使い記生地に糊を置いていきます。

  5. 豆引き

    色の発色定着をよくするために大豆の搾り汁をぬります。

  6. 色差し

    ハケで色を入れていきます。

  7. 隈(くま)

    部分的にぼかしを加えます。

  8. 蒸し

    熱をかけて色を定着させます

  9. 水元

    水に浸けて糊をおとします。